[aisg-news 配信ニュース記録] 1998年6月(アジアネットワーク研究所/クアラルンプール)
Date: 06.13 10:50 PM To: aisg-news@anr.org From: Izumi Aizu Subject:[aisg-news 80] レオ・モギー 通信・郵政相、プロバイダー連合を呼びかけ 6月6日、マレーシア政府は、以下の通信会社5社に、インターネットのプロバ イダーとしての事業認可を与えた。認可を受けたのは、ビナリアン、セルコム、 ムティアラテレコム、タイムテレコム、プリズマネットの5社である。以前からのミ モス、テレコムマレーシアに加え、計7社が揃い、具体的なサービスは今年末よ り開始される見込みだ。 マレーシアでのインターネットユーザーは推計約30万人といわれており、政府 は2002年までに百万人に達するものと見込んでいる。国内の固定回線の普及 率は、過去10年で約3倍に増加し、87年に100人当たり7.4本であったのが現在 は22本に達した。通信産業の2020年までの投資額はRM1,250億ドル(約4兆3,7 50億円)と見込まれる。 レオ・モギー エネルギー・通信・郵政大臣は、マレーシア国内でのインターネッ トの成長のために、国際インターネットエクスチェンジを設立すべきであると各プ ロバイダーに呼びかけた。同氏は、「プロバイダー5社の事業開始にあたり、イン ターネットサービスネットワークの成長を確保するために、テレコム・マレーシアを 通じて、テレコミュニケーション規制相談所を設置すべきである。我々は、企業の 多額な設備投資費については大変敏感に感じており、インターネットサービスプ ロバイダーは、企業連合を形成し、設備投資負担を共有することが望ましい」と 述べている。 これはマレーシアの市場規模を考えたときに、プロバイダー7社は過当競争に なりすぎるのでは、と懸念する声を受けての判断と考えられる。事実、新規 に免許を受けは5社は、携帯電話市場での過剰投資によって収益性の伸び悩み が目立ち、買収説が続いており、セルコム1社を除いては、プロバイダーの免許 は獲得したものの自前で事業をする可能性はきわめて低く、JARINGを運営する MIMOSあるいは、TMNETを運用するテレコムマレーシアとの提携を図る可能性 が高いと見られていた。今回の郵政相の発言は、政府も提携を認めるとの「指導」 を行なっていることの裏付けといえるだろう。 一方、テレコムマレーシアは、5月24日、MSC地域内の新行政都市プトラジャヤ の開発母体のプトラジャヤ社と、通信インフラとサービスの提供契約に調印をし た。 契約期間は5年、テレコムマレーシアの投資額はRM10億ドル(約350億円)にな る。うち35%は、顧客用アクセスネットワーク、残り65%は、交換システム、伝送シス テム、ビル建設費、土地代などに投入される。テレコムマレーシアは、通信インフ ラ整備、サービス提供を独占的に手掛けることになるが、他の通信事業が同地域 の顧客にサービスを提供する際は、TMネットワークの利用を認めるという。 もともMSC地域内はテレコムマレーシアがインフラを独占提供することが決まっ ており、今回はその一環としての事業が進捗しているとの発表である。ただし、舞 台裏では首相に近いといわれるタイムテレコム社も近くまで伸びている光ケーブル を利用して、テレコムマレーシアに対して競争を導入しようという動きもあるという。 テレコムマレーシアのMSCへの投資総額は、今後10年でRM50億ドル(約1,750 億円)に達すると予想され、すでにインフラ整備の主要部分は完了し、プトラジャヤ に接続する主要ネットワークは50%が完成、交換機の設置は7月までに完了する予 定と発表されている。 さらにテレコムマレーシアは、多国籍企業顧客向けに世界最大規模の通信事業 を行っている連合体、ワールドパートナーズに加盟し、、TMワールドソース・プライ ベートラインサービスを開始した。宣伝費としてRM2百万ドル(約7干万円)が投入 されている。 テレコムマレーシアの、グローバルビジネスのマネージャー、アブドル・マレック氏 は、「当社はワールドパートナーAllianceに加盟したことにより、グローバルコミュニ ケーションサービスにおいて有利な地位と利益を得ることが可能となるるだろう。パ フォーマンスの向上と、管理上の保証、ネットワークマネージメント標準の付加価値 能力をもち、国際マーケットでより魅力のある企業となる」と、語っている。 〈6月6日付英字紙「スター」他〉 report by 田中葉子 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * Date: 06.14 11:25 PM To: aisg-news@anr.org From: Izumi Aizu Subject: [aisg-news 81] APIA の事務局長に就任しました ご報告が遅れましたが、6月1日付で、アジア太平洋インターネット協 会(Asia & Pacific InternetAssociation)の事務局長(Secretary General)に就任いたしました。 APIAとは、昨年5月に結成された、アジア太平洋地域のインターネット ビジネスにかかわる企業組織・個人による会員制組織で、地域全体 をカバーする唯一の「業界団体」です。私自身、結成段階から個人会 員として参加してきたのですが、一年が経過し、新しい事務局体制を 築くために、複数候補の一人として打診があり、提案書を提出した結 果、審査の結果選出され、6月より就任したものです。 ANRの研究活動にとってコンフリクトはほとんどなく、むしろプラスが大 きいと判断しております。インターネット・ビジネスをめぐる事業者の共 通の課題・利益を、国際的な観点から追求し、実現させるべきものに は積極的に取り組むという所存です。皆様へのフィードバックも、許さ れる範囲内で精一杯させていただきたく考えております。 会員はまだ30数社・人で小さな組織です。これから会員を増やし、活 動を強化させるというのが主な使命です。もちろん兼任で、おそらく私 自身の全体の時間の平均3分の1ほどを使うことになるでしょうか。 事務のうち、実務作業は、従来から担ってきたシンガポールのGetIT というコンサルタント会社が引き続き分担し、いわば「共同事務局」を構 成する形になります。私が組織全体の管理・運営を、会員の互選による 役員会に対して責任をもつ形となります。 会員は、法人会員が18社、 創設会員(5万ドル=5年間): INET(韓国)、NTT(日本)、シスコ、アセンド・コミュニケーションズ、 ンマイクロシステムズ(以上米国)、ホンコンテレコム(香港)の計6社 一般会員: テレコムマレーシア(マレーシア)、AUNET(台湾)、テレグローブ・イン ターナショナル(カナダ)、東京インターネット、日本インターネット協会、 AIP、AMI(以上日本)、ベリファイ、AT&Tアジアパシフィック(以上香港)、 シンガポール・エキジビジョン・サービス(シンガポール)、コンサート・ コミュニケーションズ(タイ)、TCP/IP(ドイツ)の計12社・組織 となっています。 個人会員が13名です。 設立一年、まだまだ微弱な組織です。アジア太平洋地域全体のインタ ーネットの発展のために、やるべき仕事はとても沢山あります。もし、 皆さんのなかで、このAPIAの入会にご興味ある場合は、ぜひご連絡 ください。詳しい資料をお送りします。 (http://www.apia.org) 法人会員は、企業規模により年会費がわかれ、自己申告制で、 大:1万ドル、中:5千ドル、小:2500ドル となっています。 当面は、ドメインネームとIPアドレスを中心とするインターネットのいわゆる ガバナンス問題で、新しい国際組織にアジアのビジネス代表としての参画 をめざすほか、国際回線料金での、対米不平等問題、電子商取引の推進 と規制のあり方など、ビジネス・政策課題への取組みを強化する方針です。 また、毎年2月に開催されているAPRICOTの推進も重要な課題です。 私自身、多国籍の会員からなる国際組織の運営に直接携わるのは初の 経験です。日本がアジアと太平洋の架け橋役を果たせるように、微力なが ら努力したいと考えています。 皆様方のご理解、ご支援をどうぞよろしくお 願いいたします。 会津 泉 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * Date: 06.14 11:31 PM To: aisg-news@anr.org From: Izumi Aizu Subject:[aisg-news 82] 『文芸春秋』記事掲載 すでにご覧になられた方もおありかと思いますが、6月10日発売の 雑誌『文芸春秋』7月号に、「連載アジア新世界へ マレーシアが “電脳都市”を夢見るとき」という記事で、私のアジアでの活動の 様子が、MSCの状況を中心に紹介されています。もしよろしければ、 どうぞご覧ください。 2週間あまりの「密着取材」を受け、客観的なルポですが、わりと 好意的に書いていただいたように思います。また、このリストから も何人かの皆さんに取材にご協力いただき、ありがとうございまし た。 取り急ぎ、お礼とご報告をさせていただきます。 会津 泉 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * Date: 06.30 8:16 PM To: aisg-news@anr.org From: Izumi Aizu Subject: [aisg-news 83] ITS98 short report 出張が続いています。機上からのレポートです。 まず、6月21日〜24日にストックホルムで開かれた ITS98 (International Telecommunications Society) という会議に参加しました。 もともと通信(電話)関連の学会で、技術よりも社会経済的な側面での 議論を中心とする、2年に1回の大会です。日本からは、元NTT,現慶応義塾 大学の林鉱一郎さん、大阪大学の鬼木さんなどが、「常連」のようです。 おそらく今年の会議の最大の特徴は、インターネット、IP通信への意識が高 まったこと、でしょう。林さんによれば、寄せられたペーパーの約3割がインタ ーネット関連のもので、前回の大会では1割だったということですから、たしか に大幅に上がったといえるでしょう。 冒頭のスピーチで、ITUのタリアンネ事務局長は実質的には大半をインター ネットに言及していました。全体のテーマは、Convergence (融合)ということ だったのですが、もはやConvergence = Internet というのが彼の言だったと 思います。 末尾に、会場でとったメモを添付します。よろしければご覧ください。 セッションも、インターネット関連のところだけは常時満員でした。(部屋は なぜか狭かったのですが)。 ただし、内容的には、まだまだ外からインターネ ットを議論しているというキライがありました。 私も、アジアの経済危機とIT,インターネットへの影響というペーパーを発表 しました。このペーパーは、ANRのホームページに掲載してありますので、 ご興味があればどうぞご覧ください。 なお、ストックホルムは、世界でもほぼ唯一、市が光ファイバーを直接敷設・ 提供する会社を設立し、事業を始めています。そのCEOの、Anders Comstedt 氏を食事をすることができました。 契機は、スウェーデンが通信を自由化したことで、だれもが自由にケーブルを 埋設できることになったために、道路を頻繁に掘り返され、限られたスペース に多すぎる設備が集中することを懸念した市当局が、共同利用のケーブルを 市みずからで埋設・提供することに踏み切ったというものです。 最初は、国、電話会社から猛反対を受けたのですが、資源の効率利用は、 結局事業者にも、リスクを避け、効率の良い経営になるということで受け入れ られたようです。交換機などの設備はもたず、ダークファイバーと、「ダーク スペース」、いわゆる管路の提供に特化している、世界でも数少ない企業です。 Comstedt氏はもとエリクソンの技術者で、なかなか企業家精神も高く、設立 3年が過ぎ、これから単黒になると自信たっぷりでした。印象的だったのは、 ここでもインターネットの伸びが強く意識され、ビジネスの方向を決定づけて いるということです。彼自身、IPネットワークの将来性は疑問がないと言って いました。事実、企業ユーザーが、ファイバーだけを利用し、あとの設備はすべて 自前で運用する事例が急激に増えているそうです。 なお、ストックホルム市は、人口の51%がインターネットのユーザーだという ことで、世界でももっとも高い比率だろうといっていました。700社以上の新しい 会社が、インターネットやマルチメディア関連のビジネスに従事し、成功すると シリコンバレーに進出するというのが当たり前になっているそうです。 これから、米国ワシントンで開かれる、インターネットのガバナンス関連の会議 に参加します。その報告は追ってします。 会津 泉 ITS98 Opening Session Beyond Convergence - means beyond technology Pekka Tarjanne DG, ITU Technology convergence is not a new concept digitalization has been happening at revolutionary pace yearly today, increased speed of change, time is ripe to talk about digital Revolution Internet traffic, doubling about every 100 days over 120 million users currently navigate the Net Number of Domain name - past 2 million 90% annual growth, 30 million hosts, by Jan 98 we are indeed facing exciting times, challenge to where we are going Convergence from 3 different perspectives market place regulators for end users, electronic commerce, or "telectronic" commerce Convergence - blurring the telecom, computer, media, broadcasting - entertainment - inside or out, mostly called Multimedia technology - thanks to digitization - different systems can act similar functions watch from PC, make telephone calls from TVs, download movies on our phone lines Mergers and Acquisitions new range of services, e-commerce, interactive entertainment How close are Convergence real? development of technology , but service, market, customer demands are not achieved Internet provides clear evidence, that Convergence is happening new medium is stretching across the borders Interne is close to convergence, this millenium still far from mass use precursor of next phase of communication conventional medium will disappear Key concept to get beyond convergence is - cooperation regulator- stable, framework - you will need cooperation 2 other key notions - competition and globalization increased competition, activity global Market Players: Industry players are forced to re-think strategies they do not all have necessary skills alliance, vertical integration Co-competition, suggested What's the role of regulators? Mergers - good news for industry, headache for regulators security, consumer protection Internet regulation should be minimalist, self-regulatory, but it doesn't mean Government has no role great challenge- no answers yet Web-casting, - TV? or value added telephone Internet telephone - even greater challenge it is now emerging as serious threat to conventional telecom service providers, no single regulator is likely to solve problems alone need for international cooperation EU - solve through international charter seems timely and practical personally assured: Commissioner Bangeman, to assist, with international community Dialogue between public and private sector is needed Trade organization, successful - IT products, basic telecom. financial services applying traditional framework to apply to e-commerce - tackle regulator and government role, basic principal should be adhered to minimalist principle of regulation - which is not zero, Finally, last but not least -what is Convergence mean for end users? Business, consumers, residential users For convergence to succeed, people should become central place Telecom's field long has been focused on the other way - supply this will change, Convergence should be good news for end users - wider choice at decreasing cost this should change our business, change life telemedicine, distance learning and tele-commerce - should increase qualify of life as telecom and electricity done B-t-B growing fastest and, probably greatest potential online commerce: $300 Bn to over 1 trillion - next 10 ? years? size of company become irrelevant many benefits: reduce cost, increase customers some issues be resolved to facilitate tele-commerce lack of predictable frame potential of over-taxation on Internet performance, reliability and security of Web Extranet, Virtual Private network Main message: 3 words competition, cooperation and customer orientation when we talk about convergence, we should start with customer all of us will fun, a lot of fun, let's try and start things aisg-newsメニューへもどる
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